ラベル Office の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル Office の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2011年3月10日木曜日

マイクロソフト Office環境からの脱出(Thunderbirdの勧め)

既にご存じのように、IT環境は業界の思惑とは異なる新しい潮流を生み出し、革新的で驚きに満ちたすばらしい世界に突入し始めた。
シリコンバレーからの蒼い波」を見て、多くの人が気がついたように、Windowsが辿ることになる運命はもう見えており、その速度は予想外に早い。いや、早すぎる。

凋落著しいマイクロソフト...

企業のITリーダー達は、既にマイクロソフトのインフラにこれ以上、投資を行うのは危険である、と考え始めている。
というより、明らかに無駄だと考え始めている。スマートフォンに見られるように、ユーザーはマイクロソフト環境を選んでいないのだ。

彼らにしてみれば、システムインフラにかかっているコストを一挙に削減できるチャンスでもある。マイクロソフトのビジネスモデルは「クラウドインフラでソフトウェアのライセンスビジネスは終焉を迎えた!」紹介したとおり、ライセンスビジネスモデルだ。
ひとりひとりのライセンス料は少額でも、大手の企業や官公庁が数千、数万人、数十万人規模でOffice製品の購入を行うと、数十億、数百億のコストになるのである。しかも、2年、3年単位で!

会社の生産性が向上しているのならともかく、多くの企業はOffice環境の投資に対して、投資に見合うリターンがあったのかどうか疑問に思っている。実際、 メールさえ使えれば、多くの従業員の8割方の仕事は事足りるという調査結果がある。

会社のIT Leaderたちが検討しはじめているのは、ポストMicrosoft Office環境だ。
ワードやエクセルについて、どう代用するかは、既に紹介したように、Googleドキュメントあり、オープンオフィスありだが、Gmail のインターフェースについて異なる見方もあると思う。
Gmail は、IT管理者側からすると、明確に管理作業を削減してくれる。Exchange Serverのようなソフトウェアのライセンス料はいらないし、アカウントの設定管理やメールを保存しておくサーバーマシンも必要ない。
しかし、Outlookに慣れたユーザーからすると、ストレスを感じることもあるようだ。

私自身は、マイクロソフトに入る前まではMHというUNIXのメールハンドラに慣れ親しんでいた。加えて、NetScape のブラウザに付随していたメーラーを使っていた。
マイクロソフトに入って、Outlook を使うことを強制させられた訳だが、なんとも使いづらいなぁというのが当時の印象であり、徐々に機能向上したものの、やはり使いづらいと感じる。
特に、最近のOutlookで酷いと思えるのが検索機能である。
インデックスを内部で作成しているのだが、インデックスの作成機能がお粗末で、インデックス作成までに時間がかかりすぎ、結果として検索が出来ないという状態がしばしば散見できる。これはOutlook2007から顕著だが、本来、インデックスとは検索スピード向上のために作成をするもので、「インデックスが出来ないから検索できない、待ってくれ、」みたいなメッセージが返るのは本末転倒である。
(ちなみに、iPhone の「iPhone を検索」機能で検索をすると、キーワードで検索をすぐに実施してくれる。)
とはいえ、Gmail のインターフェースは、Outlook を使い続けた身からすれば、少々、厳しいものがある。検索機能は良いのだが...

そこで、皆さんにお勧めしたいのは、高速ブラウザMozilla Firefox で有名な Mozilla が開発したメーラー、Thunderbird だ。これは、Gmai l のクライアントソフトとして動作し、Outlook のようなインターフェースを提供してくれる。
まさに、メールソフトの新基準を提供してくれる。しかも無料だ!
設定はとにかく簡単。
あっという間に、Gmail が使い慣れたOutlookのような操作で使えるようになり、Gmail で作成したフォルダもきれいに展開してくれる。(言い忘れていたが、勿論、Outlook からデータをインポートすることも可能だ。)これは、これまでGmail といえば、iPhone や Android で操作、と思っていた方々にとっては朗報だ。パソコンでも容易な操作が可能になる。

Outlookに慣れた身からすると、あと足りないのはカレンダー機能だ。
Googleカレンダーと同期してくれさえすれば、iPhone と同じように使えるのに...実は、出来るのである!
それが、このアドオンだ。とても良い機能を提供してくれるのでアドオンの仕方を以下にご紹介したいと思う。

1.まずは、アドオン サイトへ行き「Download Now」をクリックしてダウンロード。
2.次に、Thunderbirdのメニューバーから「ツール」をクリックし、上から3番目の「アドオン」をクリックする。
3.アドオンのインストール画面が出てくるので、左下のインストールボタンを押す。インストールが終了したら、一旦、Thunderbird の画面はそのままにしておく。

4.次に、Google側の設定情報が必要になる。
自分のグーグルカレンダーをブラウザ開いて、「設定」を押す。

 5.すると次の画面になるので、自分のアカウントのカレンダー名をクリックする。
 6.次に自分のアカウントのカレンダー詳細画面が出るので、下の画面の「カレンダーのアドレス」部分、「XML」をクリックする。

7.すると、自分のカレンダーを参照できるアドレスのURLが出てくるので、それをコピーする。
8.次にThunderbirdの右上、「ファイル」から「新規作成」をクリック、下から二番目の「カレンダー」を選択する。
9.下の画面が起ちあがるので、「ネットワークのサーバに保存する」を選び、「次へ」を押す。

10. 次に、リモートカレンダーを選択する画面になるので、Googleを選び、「場所」の部分に、7.でコピーしたURLをペーストする。「次へ」を押す。
 11.最後に、表示する際のカレンダーの名前や表示色などを入力し、「次へ」、そして「完了」を押す。
12.GoogleのIDとパスワードを入力することで、同期が始まり、Googleカレンダーが表示される。

これで、メール、カレンダー共にGoogleサイト、iPhone などとも共有が出来るようになる。

晴れてOutlook環境.....いやいや、使い慣れた環境で作業ができるようになる。
カレンダーを同期させることで、Exchangeを使ったときと同じように、グループミーティングの設定などにも使える。すると、従来はIT環境の異なっていた取引先の会社や関連会社、海外の会社とも安心してミーティングの設定や参加依頼が出来るようになる。
新しい世界が広がる。

蛇足だが、ミーティングに Skype も活用すれば、そのミーティングは世界中のどこからでも参加出来ることになる。iPhoneでも Skype は可能だ。しかも無料である!

繰り返しになるかもしれないが、Office環境のエッセンスは全て無料で実現できるのである。


関連記事

2011年1月22日土曜日

クラウドインフラでソフトウェアのライセンスビジネスは終焉を迎えた!

どうやら6カ月くらい前から、日本でも大きな地殻変動が起こり、Winodwsパソコンというと 古っ! という感覚となったらしい、iPhoneを中心としたスマートフォンがいまや主流のデバイスだ。

この地殻変動は、海外、とくにアメリカでは2年前くらいから顕著に起こり始めていたようだ。マイクロソフトがクラウドを必死に立ち上げようとしていた時期に、多くの投資家やデベロッパーはAPPストアでiPhone用のアプリ開発に必死だったのである。
Amazon、Google のクラウドコンピューティングは、そうしたベンチャーのWebサービス提供インフラとしては格好の試験場になった。サービスがうまく動けば、規模を簡単に拡大すれば良いし、利用者が少なければ直ぐに止められる。
こうした素地が、クラウドコンピューティングの需要を生み、土壌を育んだのである。

一方、日本はどうだったろう?
ある超有名ないソフトウェア会社は平気でこんな事を言っていたのだ。しかも鼻高々に!
「Officeのデータや表計算グラフをクラウドコンピューティングを使って簡単に共有できます。」
はぁ?
これでは、クラウドを使う意味が何処にあるのだろう?
社内サーバーへの VPN アクセスで十分じゃないの?
っていうか、クラウドの利用でセキュリティ上、脆弱になるし、何の意味があるんだっけ?

という具合だったのだ。

IT 業界のトップ企業のメッセージにも関わらず、間が抜けているというか、自分たちのライセンスビジネス基盤ではないので、クラウドを時代錯誤的な解釈でしか理解出来なかったのだ。間違ったメッセージの提供に、間違ったアーキテクチャ提示。
なるほど!今や惨憺たる状況である。

それに比べるとAppleは賢い。そしてAmazonやGoogleも本当に素晴らしい!
時代の先を読み、正しいIT投資と基盤提供の準備を行ってきた。

このITの将来を見据えた各種基盤の提供は、ライセンスビジネスのような手口とは大きく異なり、本質的に技術を革新へと向かわせている。そして、投資家、企業、利用者に無駄な料金を強いたりはしない。

いまや無料の Gmail の企業利用は当たり前、それ以上にWordやExcelのようなソフトウェアさえも無料で利用する時代となったのである。
http://www.google.com/google-d-s/intl/ja/whatsnew.html

政府や自治体も、無駄な予算を馬鹿げたライセンス製品に投じずに、積極的にこうした Google ドキュメントを利用すべきである。あるいは、政府、自治体専用のプライベートクラウドを作るというのなら、無料のオープンオフィス製品を利用するべきではないのだろうか?
http://ja.openoffice.org/

文教機関である小中校、高校や大学では、有料のソフトウェアの使い方などを生徒に教えるのではなく、無料のソフトウェアの使い方を教えるべきである。寧ろ率先して、Googleドキュメントのようなクラウド上の無料ソフトウェアを啓発するべきである。

企業は2年一度、あるいは3年に一度、まるで税金でも徴収されるかのように、ソフトウェアのライセンス料を払い続け、無駄なIT投資を垂れ流してきた。これは、マイクロソフトがソフトウェア製品そのものを購入させるのではなくて、ソフトウェア製品を使用する権利を売ってきたからである。

そう!2年単位、3年単位で、ソフトウェアを利用しても良いという権利を売るという手口なのだ。この手口は、もともと誰もがおかしいと感じていた。

例えば、あなたは同じ機能を持つ製品を、壊れてもいないのに2度も3度も購入するだろうか?
一度しか購入しないし、壊れなければそのまま利用し続けるだろう。嬉しいことに、ソフトウェアは壊れない。論理的に考えれば、2年単位、3年単位でライセンス料を払うなど根本的に間違っているのである。

クラウドで利用しやすいということもあるが、だからこそ、 Google ドキュメントの利用者が着実に増大してきているのだ。iPhone、iPadの登場で、そしてクラウドコンピューティングの出現で、世界は大きく変わり始めた。

IT基盤に、税金徴収のような手口はもう通用しない。

今やソフトウェアのライセンスビジネスは終焉を迎えているのである。